新卒学生は勤務地が重要
・新卒2年目社員とのやり取り
今日、会社の社内チャットでとある2年目社員(女性社員)とやりとりする機会がありました。
彼女は私が3年前に人事として出会い、私自身が面接~内定者期間の研修~配属・入社まで担当した社員(当時は当然大学生)でした。
そんな彼女もこの4月で3年目に入るのですが、社内公示で4月に部署・勤務地異動をすることを知り、気になって連絡してみました。
彼女は現在とある地方支社勤務なのですが、この4月に中核都市の新しい部署(そのエリアにおいては新規立ち上げ部署)に異動になると掲示されていました。
私は東京本社で勤務しているため勤務地に距離もあり、営業職の彼女と業務上のやりとりはほぼありませんでした(入社後に顔を合わせたのは1度ぐらい)。また、彼女以外にも私が採用や研修を担当した社員も多く、彼女に限らず入社後に仕事以外での付き合いはありません。
※薄情に思われるかもしれませんが、仕事上のコミュニティは配属先の部署で作るべきだと考えています。入社以降は人事として必要以上に接点は持たないようにしています(自分が配属先の上司の立場だったら、部下のマネジメントもフォローも自分でやるべきだと思うからです)
そんな2年目の彼女ですが、異動者掲示で名前を見て2年前を思い出したので、ついつい連絡しました。
私の会社は入社の約1ヶ月前に勤務地を発表します。北は北海道から南は九州沖縄まで拠点のある会社で、総合職採用のため勤務地は全国あり得ます。毎年、内定者はドキドキしながら勤務地発表を待ちます。今年も私の担当学生で関東以外の地方エリアに配属になった方もいて、私も神経を使いながら勤務地発表を伝えます。
さて、今回連絡をした彼女にも2年前に勤務地を電話で伝えました。彼女は某中核都市の大学に通っていたのですが、その隣にあるとある県の出身でした(X県としておきます)。
そして、私は彼女にそのX県の支社が配属勤務地になることを伝えました。
彼女はかなり驚いた様子で、声も出ていませんでした。後日、本人から聞いたのですが、その夜に勤務地で働くことが嫌で泣いたらしいです。
そのX県はお世辞にも都会ではなく、彼女自身も進学を機に別の都市に移り住んでいたので、地元とは言え田舎に逆戻りすることに大きな抵抗があったようでした(実際彼女も内定当時は東京勤務を希望していました)。
そんないきさつがあったため、X県配属にした私を恨んでいるだろうなと思っていました(実際には私一人で決める訳ではなく、経営判断としてどの部署・どの拠点に何名配属するという会社方針に合わせて、適性と希望を加味して配属するので、複合的な要素がありますが)。
今回、少なくともX県から規模の大きな中核拠点に異動するので、「良かったな」という気持ちで連絡してみました。
・彼女からの返信
彼女も私のことを覚えていてくれて、異動を見てびっくりしたこと、新しい部署でどんな仕事をするのかなどの他愛のないやり取りがありました。
そして、こんなメッセージをもらいました。
「入社が決まってX県の配属になってときは本当に嫌だったんですが(笑)、たくさんのX県のお客様や仲良くなったお客様とも会わなくなると思うと寂しいです。この2年間はX県のことを知る良い機会になりました。お客さんからたくさんのことを教えてもらって、学生の頃までは地元とは言え、X県のことや、地元の企業のことなんかまったく知らなかったです。でも、こんなに良い会社がX県にもあるんだなって新しい発見があって、X県のことをあらためて興味を持って仕事や生活に向き合えました。
たぶんX県に配属されてなかったら、『X県=くそ田舎』というイメージで終わってたと思います(笑)」
人事担当として、久しぶりに嬉しい瞬間でした。人事担当は「人を採用するしない」「配属の判断に関わる」という相手の人生に大きな影響を与えるポジションです。人事力学上に明確な上下関係が存在し、学生や新入社員のキャリアに与える影響は少なくないと思っています。
特に、勤務地に関する学生の心配は高く、今回の彼女のように希望通りの配属にならずに落胆することも多いはずです。面接官をやっていると勤務地や転勤に関する質問は間違いなく頻出ベスト3に入ります(ちなみに私も現在の会社に入る際に、「絶対東京が良い」と思っていました)。
・勤務地という重要な?ファクター
勤務地というのは働く環境の大きな要素ではありますが、一つの要素でしかありません。
不安な気持ちや心配を否定するつもりはないですし、私や周囲の言葉でそれが払拭できるとも思いませんが、「住めば都」とは良く言ったものです。
今回のテーマの彼女が「X県で働けて良かった」と言ったのは、その県が彼女に合っていたのではなく、彼女自身が努力した結果であり、お客さんに信頼されていた結果だと思います。
※私の経験上、「お客さんから学んだ・周囲から学んだ」とい人は「お客さんや周囲から愛されている・信頼されている」人が多いと思います
つまり、どこで働くか・誰と働くかという要因は半分は、外的要因ですが残りの半分は内的要因です。働く場所は自分では選べない要因かもしれませんが、成長や飛躍のきっかけというものは得てして偶然や外的要因がきっかけになることが多いはずです。彼女のチャットの返信内容は2年前から想像できないぐらい、社会人としての成長度合いを感じました。
結局は自分次第。偶然や予期しない出来事はキャリアにおいていつでも起こり得ることです。
場合によってはそれを回避する行動もとれると思いますが、それを受け入れる柔軟性と楽観性は持って臨めば、回避する以上のプラスはきっと得られます。
この4月のキャリアを新天地で迎える人もいると思いますが、ぜひ前向きに捉えてみてください!
最後に
こんなこと書いている私も「X県に転勤」と言われたら、かなり落ち込むと思います(笑)
という訳で説得力はないと思いますが、該当の方に共感はできるつもりです・・・




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