こんにちは。じゃっくです。
某広告会社で5年間新卒採用担当の人事やってます。
私の面接評定のメモを基に、合否判定と評定コメントを紹介します(第2弾)。
※個人情報や企業名等の記載もあったりましますので、個人の特定を防ぐ意味でも加工した内容になります。
前回の投稿でも書きましたが、面接はその企業・その面接官との相性に左右されます。
面接評価というのはそうゆう仕組みだということを理解してもらいたいという思いもありますので、
それを私のコメントや判断基準から感じ取ってもらればと思っています。
勿論、注意できる部分もありますので、面接対策の一つの参考情報として思ってもらえれば!
面接選考評価コメント

私は広告業界の会社で人事をやっています。多くの場合は総合職採用として面接選考を行っていますが、新卒採用の場合は主に営業職としての採用となります。従って、採用基準も「広告業界の営業職として」という基準になります。
※業界や職種が違えば採用基準も変わってきます
今回取り上げる体育会系の学生です。
採用市場では評価が高いと言われる体育会系学生なので、今回テーマにしてみました。
2年前に面接した体育会系男子学生のC君

【合否判断】
合格
【評価点】
・会話が上手い訳ではないが、落ち着きのある受け答えができる。
・事業や営業職に対する質問が鋭く、働くことをイメージしようとしている(事業別の年間の働き方や広告媒体サービスで結果が出なかった際の対応アプローチなどの質問)
・就職活動の軸から対企業ビジネスへの興味(父親の勤める会社での課題感が発端になっている)など、広告ビジネスへの親和性も高いと感じられた。
・中学~大学まで一貫して●●部に所属しており、週5日の練習の合間を縫ってアルバイトやゼミ活動をしたりと活動性や社会性も持ち合わせている。小学生の競技指導のアルバイトでは、子どものモチベーションに合わせて指導方法を工夫したり楽しませたりするなど、プレイヤーとしてだけでなく相手に対して介入・改善しようという姿勢も持っている。
【懸念点】
・表情が硬く、感情が表に出にくい(緊張もあると感じた)。
・笑顔で愛想よく振る舞うことができず、リアクションも淡泊であるため、第一印象が良い訳ではない。
【解説】
おそらく、体育会系学生が評価されるのは、その経験から目標達成意欲、タフさ、上下関係に対する耐性などがあると評価されるからだと思います。
それはその通りだと思いますし、私は体育会系とは正反対の人生を歩んできたタイプ(中学は美術部で高校は帰宅部。体育の授業は4回に1回はサボってました笑)ですので、部活動をやり遂げた人は尊敬しています。
ですが、仕事に置き換えてそれが100%活かせるという保証はないでしょう。
したがって、部活動以外の経験や考えは必ず確認しています。
C君の場合の評価ポイントは、特に以下の2点です。
①逆質問で営業職の働くイメージ形成をしようという意識が感じられた
②プレイヤーとしてだけでなく、他人に対して働きかける意識と工夫ができると感じた
体育会系人材であったとしても、「根性やタフさだけで乗り切ります」という言葉を信じる面接官は少ないでしょう。
体育会系人材の人ほど、部活動以外の経験を大事にして経験や考えを棚卸し(自己分析)しましょう。
そして、仕事や企業について理解しようと努力して欲しいです(結果的に100%理解できなくても良いです)。
昨年面接した体育系女子学生Dさん

【合否判断】
不合格
【評価点】
・礼儀正しく声も大きくハキハキと話が出来る。いかにも体育会系女子学生といった雰囲気があり、営業としての印象が良さそう。
・中学~高校まで●●部の部活動にうち打ち込んでおり、大きな怪我を経てもマネージャーとして立場を変えて関わりたいという思いを貫き通し、大学でも体育会へ入った粘り強さとひたむきさがある。
・明確に営業職を志望しており、結果を求められる環境に身をおきたいというマインドを持っている。
【懸念点】
・勢いよく話してくれるものの、経験について理由や背景などの説明やアウトプットが浅い。目の前のことには一生懸命対応できるが、それを振り返ることが出来ていないように感じた。
・広告業界一本で就活しているらしいが、その割に理解が浅く、企業数も少ない。どのような方法で企業研究や仕事理解をしているか確認したものの、志望するきっかけになった新卒紹介エージェントから話を聞いているとのことだった。仕事を調べ、学び、比較し、選択するという感覚が無いように感じた。
・部活動でアルバイト禁止だったので致し方ないが、部活と寮というコミュニティ環境しか経験が無く、専攻やゼミの話も淡泊に終わり、あまり身が入っていないような姿勢が感じられた。社会性ならびに興味がないことに対しての対応経験も懸念に感じた。
【解説】
今回取り上げた彼女も、非常に迷った人材でした。人物としては非常に好感が持てましたし、体育会系らしいエネルギーとひたむきさが感じられました。
特に懸念に感じたのは、大きく2点ありました。まずは1点目。
・仕事を調べ、学び、比較し、選択するという感覚があまり感じられなかった
これは体育会系人材に限りませんが、「知らないこと」と「知ろうとしていないこと」の差だと思います。前者の解説でも記載しましたが、私の場合は「結果的に仕事や企業のことを理解してないこと」については、面接での不合格事項にはなりません。
しかし、どのように理解しようとしているか?というプロセスは確認します。どんな仕事も共通だと思いますが、クライアントにヒアリングや提案をする上で、相手の会社や業務を理解しようと心がけないと物事は円滑に進まないです。それが感覚的・経験的に出来てない方はリスクは高いという判断になります。
懸念に感じた2点目はコチラです。
・興味関心があること(=部活動)とそうでないことへのアプローチやモチベーションの差が極端
これは体育会系人材に結構あるあるです。評定コメントにある通り、学業やアルバイトなどある程度制約があったキャリアだと思いますし、それだけ部活動に打ち込めるのは素晴らしいことです。
但し、限られた時間の中でもやれることはあったはずです。少なくとも大学生の本文は学業のはずで、それを疎かにするようなor平然としているような振る舞いや素振りをしてしまうのは、懸念に感じます。この学生の場合も、仮にそうだあったとしても、それを自覚して省みているような発言や思考があれば良かったと思います。
仕事には面白い仕事もあればそうでもない仕事もあります。「営業はクライアントに足を運んで商談し、営業予算を達成することが出来ればよい」というイメージがあるかもしれません。
ですが、実情は多くの事務作業が必要になります。PCスキルや電話スキル、調査資料のデータや企画書を読み込む・作成する必要もあります。場合によってはデザイナー、ライター、カメラマンなどの気難しいクリエイティブ系の社内の人たちを動かさないといけないこともあります。
そのような「苦手な仕事」にも真摯に向き合っていけるかどうかは、私が大切にしているポイントです。
最後に

前回に引き続き主観的・感覚的な判断だったと思います。
こうやって振り返ってみると、「私の判断は妥当だったのか?」と思い返します。
合格した学生については、「良い部分だけ見過ぎていないか?」「体育会系という経験や雰囲気に引っ張られ過ぎていないか?」と疑います。
不合格にした学生については、「あまり良さが引き出せなかったのではないか?」「もっと違う経験や考えを聞くべきだったか?」などというタラレバを考えます。
しかし、何度も面接を経験して振り返ることで精度は上がっている感覚は持てています。
ですから、採用担当の方も就活生の方も、経験を積むこと、都度振り返りをすることを心がけてみてください。




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