3月から2022年の新卒採用活動もスタートしていますが、2021年入社も間近に迫っているということもあって、少し自社の採用活動を振り返ってみたいと思います。会社や採用規模、エリア、職種、採用方針によって大きく異なると思いますので、イチ企業の事例として見てもらえればと思います。
2021年卒のトピックスと影響
①採用中断、採用中止、採用縮小
②合同企業説明会、企業説明会の中止相次ぐ
③オンライン面接導入
すべて新型コロナ関連ですね。企業活動に大きく影響を及ぼした新型コロナウイルスや緊急事態宣言ですが、採用活動においても同様でした。私達も経験したことが無い状況だったので、すべてが「直前に検討して変更する」の繰り返しでした。※①についてはコチラの投稿で触れましたので、ご覧ください。
合同企業説明会・企業説明会の中止
2020年の2月にマイナビ・リクナビが合同企業説明会を相次いで停止しました。私の企業も出展予定でしたが、当然中止。自社説明会も3月以降に各エリアで開催予定でしたが、当時の情勢を加味して中止を決めました(この時点では緊急事態宣言は発令されておらず、特に政府や自治体から強い要請はありませんでしたが)。
救いだったのは、WEBセミナーを事前に収録していたことでした。元々は、「対面セミナー参加できない学生に見てもらえれば良い」という発想の対面型セミナーの補完的な意味合いで準備していたモノに救われたカタチでした。
※学生にとっても、対面説明会参加後に復習に使えるのはメリットがあります
自社採用サイトのマイページにWEB説明会を設定し、エントリー者は全員見れる形式をとりました。
就職情報会社の営業担当の話では、昨年の2~4月にかけてWEBセミナーの問い合わせや販売は爆発的に増えたそうです。実際は、3月のエントリー開始には間に合わずに、段階的にWEBセミナーを開催する企業も多かったと思います。
WEBセミナーは今後もコロナの状況に関わらず継続する予定です。
オンライン面接の導入
前回の記事でも取り上げたオンライン(WEB)面接ですが、これも2月時点で急遽検討に入りました。
今となっては色々と手段は増えていますが、当時は今ほど定番にの手法ではなかったので導入するにあたり色々と検討事項がありました。
・ツールは何を使うか ※Skype(最近聞かないですね)、LINEビデオ、ZOOM
・ツールを使うにあたり、学生に準備してもらうものは何か(アプリの事前DLを伝える等?)
・採用側が準備すべきもの・利用できるものは何か
(上記に上げたWEBツールも会社判断としてOKが出ないと利用できないモノもありました)
・画像、音声、通信状態などは問題ないか
・接続不良などの場合の対応はどうするか
検討すべき事項はあるものの、WEBセミナー同様にまずは導入することを前提として進めていきました。結果的には就職情報会社から提案を受けたWEB面接ツールをベースに、ZOOM、Teamsを適宜組わせながら進めてきました。
2021年のトピックス(個人的)
次に、個人的な2021卒新卒採用トピックです。22卒もコロナ禍は続きそうですので、来年あらためて検証できれば良いなと思っています。
①内定承諾率は高い?
②内定辞退理由が特徴的?
③内定式も研修もすべてオンライン
④会社(人事担当)との距離感が近い?
⑤単位取得が簡単だった?
内定承諾率は高かった?
例年、企業側から見て「何名に内定を出して何名が承諾してくれるか」という承諾率を出しているのですが、2021卒は例年に比べて4~5ポイントほど高かったです。
以下のニュースにもある通り、就職環境は厳しくなった1年だったので、学生の選択肢は例年以上に狭まったことはあるでしょう。
参考:「就職内定率が10年ぶり悪化 今春大卒、コロナで一転―2月時点(JIJI.COM)」
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021031900785&g=eco
人事担当としては内定承諾率が高まるのは嬉しいことですが、市場感や求人倍率が変わらない環境で高くなるのが真の意味での採用力や企業魅力度を表すのでやや複雑です・・・。
内定辞退の理由が特徴的
内定辞退の理由で最も多いのは他社内定(そちらの方が志望度が高い)というケースです。私の会社も昨年の辞退者の大半はこのケースでした。
ただ、若干見られた昨年らしい辞退理由が「進路が決まっていないけど辞退して就活継続」「もう1年大学生活を送る」「方針転換して公務員や教員に」といったものでした。
コロナ禍の中で大学生活そのものが消化不良だったり、コロナショックと言われる経済環境に悲観的になったなど、「この状況で就職する」という選択肢そのものに疑問を持つ学生もいたことでしょう。
※個人的にはこの状況で就職できることはポジティブに捉えるのですが・・・
内定式も内定者研修もオンライン
面接や説明会の陰に隠れがちですが、10月1日の内定式も完全オンライン開催でした。
また、毎年内定者研修も実施しているのですが、こちらも完全オンライン実施。例年なら、内定式や内定者研修で内定者同士コミュニティが出来たりするのですが、今年はここも少し弱かったと感じています。
※但し、研修後半は仲良くなっている内定者もいる様子でしたが
会社(人事担当)との距離感が近い?
これは完全に肌感覚ですが、例年以上に会社や人事担当(私)に対しての報告・連絡・相談が丁寧で細かい内定者が多かった印象でした。
当然、人によってバラつきはあるのですが、例えば入社関連書類の提出にほとんど遅滞がなかったり、事前の相談があったりというケースが多かったです。また、内定者研修などで指導やフィードバックをした際に、改善するための相談や具体的な努力も多々見られました。
当然、会社側として嬉しいことですが、意外でもありました。WEB上でしかあったことがない内定者も多く、関係や帰属意識(まだ入社した訳ではないですが)は薄くなると思っていました。
ここは推測になりますが、
・コロナ禍で内定を獲得して企業でありロイヤリティが高い
・授業、ゼミ、研究などが制限されており、研修や入社手続きに割く時間が取りやすい
・内定者同士、サークル・アルバイト仲間などのコミュニティが希薄になり、内定先企業に向きやすい
・同様に、卒業旅行やコンパなど、遊ぶ機会も限られるため内定先企業の対応の優先順位が上がる
・コロナ禍での漠然とした不安があるため、今のうちから努力しようという気持ちが芽生える
などがあるのではと思っています。
個人的には、大学時代は思いっきり遊んだ方が良いという考えなので、内定者を見ていると物足りなかったり、不憫に感じるところはあります。
単位取得が容易だった?
これも推測ですが、今年は「卒業不可」の内定者が皆無でした(卒業できるのが当たり前ではありますが・・・)。ただ、人事として入社直前に卒業不可で入社できなくなることほどダメージが大きいことはありません(何より本人がダメージが大きいでしょうが・・・)。
内定者に聞く限り、授業もオンライン化されたことにより、本来テストだった科目がレポート対応になったことも多かったそうです。また、学生側も初のオンライン授業やゼミという形式に慣れてなかったので、良い意味で「油断がなかった」のかもしれません。
これは余談ですし、今回が当てはまる根拠はありませんが、「天災などで学業に支障がある年やエリアは進級や卒業のハードルは下がる」と言われています。聞いた話ですが、阪神淡路大震災が起きた年の該当エリアにキャンパスを置く大学では、卒業論文や卒業研究が免除されて単位認定されたという話を聞いたことがあります。
今回は、自身の採用活動の振り返りも兼ねてトピックを書いてみました。
会社によって状況は違うと思うので、色々と他の企業の状況も聞いてみたいものです・・・




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