こんにちは。じゃっくです。
某広告系企業で採用担当やってます。
今回のタイトルですが、本日面接をしていた学生から就職活動の服装に関する質問を受けました。
会社側はあまり気にしていないものですが、やはり何が正解か気になるものだと思いましたので改めて考えてみました。
就職活動はスーツが基本?
さて、就活生と言われて思い描くビジュアルイメージは「リクルートスーツ」でしょう。
色々と叩かれる要素でもありますが、風物詩になっているとも言えます。
※昨年からコロナの影響でリクルートスーツ姿の就活生を見る機会は激減しましたが・・・
業種や職種によりますが、社会人になるとスーツは必要になるシーンが多くなります。
その前哨戦として就職活動でスーツを身にまとうというのは理にかなっていると思う一方で、入社するまでは「学生」なので必要ないとも思えます。
※スーツや鞄、靴などを揃える費用もバカになりません
この記事では、就活の服装におけるスーツの良し悪しは触れません。
人事側の目線として、どのような場合ではスーツで、どのような場合では私服でも良いかということを書いています。
何故、服装について言及があるのか
私が就職活動をしていた15~16年前は、服装に関する言及は少なかった印象です。
一部、説明会や筆記試験などでは「服装自由」「私服可」などの言及がありましたが、それほど多くありませんでした。
考えられる理由は以下の2点があります
①スーツスタイルの企業そのものが少なくなっている
②就活=スーツスタイルに対する批判的な見方
③就活時期の変化
①についてですが、以前はアパレル系企業やスタートアップ企業、その他クリエイティブ系の職種などに限定されていました。
但し、最近はクールビズ・ウォームビズの浸透もあって、大手企業でも服装に関する自由度は高くなっています。ちなみに私もTシャツ・スニーカーにジャケットというスタイルの人事担当です(面接や説明会のオンライン化の影響もありますが)
②については就職活動だけの問題ではありません(学校の制服、企業の制服、式典や催事のドレスコード等)。「服装がこうあるべき」という類のものは、常に批判的な意見が付きまといますが今回の記事では割愛します。
③については、就活スケジュールが6月選考開始となったという理由が大きいと思います(以前は3年時の12月に広報解禁⇒4年時の4月に選考開始)。6月は夏真っただ中。ジャケットやネクタイは辛いですね。
特に私が記憶しているのは、東日本大震災があった2011年。就職活動も一時ストップし、夏にずれ込むことになり、世相も反映してクールビズでの就職活動スタイルが浸透しました。
服装指定のパターン
企業からの服装に関する案内パターンとして、以下が挙げられます。
服装自由
実は一番悩ましいケースかもしれません。
「服装を指定してくれた方が楽」という就活生の声は良く聞きます。
さて、企業が服装自由と記載する理由として考えられるのは以下の3点です。
①文字通り本当に気にしない
②スーツの方が適当だと思っているが、世論に忖度している
③服装も評価対象
ちなみに私の会社は①のスタンスです。実際、会社のドレスコードもなく、スーツスタイルの社員もいればジャケパンスタイルやTシャツ・スニーカースタイルまで様々です。
②の会社もあると思います。つまり、就活=スーツスタイルへの批判をかわす狙いがあるということです。
では、「本音はスーツだからスーツにしないといけないか?」と言われると少し違うと思います。少なくとも合否に直結しないはずです(この辺は私の人事としての感覚に過ぎないですが)。
会社として「特に指定しない」と言っている以上、それを評価の土俵に乗せることはしないはずです。
③のケースはかなり少数且つ業界限定的なはずです。例えばアパレル系メーカーなど、「服」そのものに関して生業にしている業界に限られるでしょう。
「服装自由」「服装指定無し」の企業については、ホームページや説明会などでの社員の服装をチェックしましょう。そこである程度社風や服装のスタンスも判断できるでしょう。
それでも、判断に迷うならスーツが無難です。どうしても私服に拘りがある人は私服でも良いですが、その都度判断するということ自体が無駄にエネルギーや時間を要することになるので、「服装自由=スーツ」という結論を持っておいた方が楽でしょう。こういった場合は「コレ」という決めやルールを作ることは、タスクに対応する上では効率化に繋がります。
また、「中身や個性で勝負したいから敢えてスーツは着ていません」と語る就活生がたまにいます。
スタンスは人それぞれなので構わないと思いますが、その発言がワンポイントになったり印象に残ることはあまりないと思います(そもそも、本当に中身や個性で勝負というのなら、見た目で差がつきにくいスーツスタイルで個性を出せる人物の方がインパクトは大きいはずです)。
また、スーツスタイルできてマイナスポイントになることは少ないと思います。
という訳で「確率論的にもスーツが無難」という中庸で面白みのない結論ではありますが、事実だと思います。
私服でお越しください
私服指定と強く言及しているケースもあります。
面接というよりは説明会・インターンシップ・セミナーなどで言及されていることが多いです。
特に、インターンシップは私服参加を推奨するように各企業が促しています。
※採用活動ではないということを明確に示す意味もあります
結論としては、本当に「私服でOK」です。
私の会社でもインターンシップは8割程度の学生が私服参加しますが、まったく気にしません。
※一般的にダメだと言われるTシャツ・ジーンズでも特に問題ないです
一般的にはオフィスカジュアル(男性は襟付きシャツ・女性はブラウス等)が無難と言われています。そういった服を持っている場合ならそれで構いませんが、敢えて買い揃えるぐらいなら就活スーツで臨むのも合理的な考えではあります。
※但し、上述したアパレル業界や美容業界などは留意してください
スーツスタイル・スーツ着用指定
実はあまり多くないケースですが、この場合は分かり易く「スーツ一択」です。
大半の場合は面接(特に役員面接など)選考で指定される場合が多いでしょう。
上述した近年の流れから逆行するような表記ですが、この指定はある意味「就活生のため」を思った指定であることが多いです。※世論からの批判を覚悟で記載している訳ですので
意図としては以下の2点が挙げられます
①服装に迷いを与えず選考に集中してもらう
②(役員面接の場合)内々定を出す人材として役員に評価してもらいたいから
②についてはあまりピンとこないかもしれませんが、「最終面接までいくと人事は就活生を応援する側」だからです。採用選考は各人事担当が「採用すべき人材」としてスカウトして、役員が経営判断として採用可否を決めるという構図があります。
つまり、人事や現場社員の面接選考と役員選考は個別の判断プロセスとして動いています。
企業によっては、最終(役員)面接は形式的で「よほどのことがない限り」合格というケースもありますが、その「よほどのこと」が服装で起こり得るのを防ぐための人事側の狙いがスーツ指定です。
もし自社の役員に自分が推薦する学生が「役員面接に私服なんて失礼」「TPOをわきまえてない」といった感情を抱かせたら・・・、ということを避けるために服装をしています。
服装指定は皆さんの合格率を上げるための指示ですので、素直に従って、身だしなみを整えて臨みましょう。
※もし、何らかの事情でスーツ着用が難しい場合は事前に相談してみましょう。
特に言及なし
特に服装に関する指定や言及がないパターンです。
結論から言えば、このケースもスーツが良いでしょう。
これまでに記載した「服装自由」や「私服指定」は、就活=スーツスタイルに対する批判から生まれた指定です。その批判や服装に関する論争が起こるまでは、特に服装に関する言及はありませんでした。
という訳で、服装に言及がないケースとしては
①特に言及するまでもない(「TPOを考えてきてください」と思っている)
②スーツ着用を求めているが、服装自由と記載して私服で来られても困るしスーツ指定もできない
というケースが考えられます。
決してスーツが正解という訳ではありませんが、判断に迷うぐらいなら「基本はスーツ」という方が余計なことにエネルギーを使わずに済みます。
最後に
服装に関してはあれこれと悩むよりは、自分の中で「決め」ておくことが大切だと思います。
・「服装自由」のケースで私服でいくかスーツでいくか決めておく
・私服で臨むならどういったスタイルの服装かを決めておく
・どのような結果になっても服装のせいにしないと決めておく(後悔すると思う服装は避ける)
最後に、スーツスタイルでも私服であっても身だしなみは整えましょう。
シャツがヨレヨレ、髪型やメイクが乱れている、ネクタイが曲がっている、汚れやシワが目立つ、極端に派手な柄のネクタイやシャツや鞄etc、といったことが無いように気を付けましょう。
個人的にはスーツでも私服でも評価に変わりはありませんが、「身だしなみ」に気を遣っていないとマイナスポイントです。
服装について悩まれる方も多いと思いますが、人事の目線として書いてみました。
参考になれば嬉しいです。
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