前回の投稿に引き続き、新入社員向けのお金の話第2弾です。
※前回の投稿はコチラ:【新社会人】新入社員に知っておいて欲しいお金の話①
今回はお金を貯める・運用する方法や金融商品・制度について記載します。
今後のライフプラン(引っ越し・車の購入・結婚・出産・マイホーム購入・教育資金・病気怪我などのまさかの備え)のためにもお金は必要になります。但し、現状ではそんな未来の大きな買い物やイベントについては想像も出来ないでしょう。
しかし、せっかく自分の仕事で稼いだ給料ですから、自分の趣味、遊び、自己投資、ちょっとした贅沢に使いたくなるものです。それは否定しないですし、私もそうでした(主に飲み会やコンパ、当時付き合っていた彼女との交際費、ツーリングやブランド物の洋服など)。
ですから、あまり深く考えずに、最低月に1~2万円の貯蓄が出来る仕組みを考えて実行してみてください。乱暴な言い方ですが、まずは何のための貯金かなんてわからなくても大丈夫です。
※もちろん自己実現や夢のために明確に貯金目標がある方は、それはそれでOKです
という訳で、今回は会社の福利厚生等としてある仕組みや制度、工夫について紹介します。
お金に関する会社の福利厚生/制度
会社の福利厚生や制度で良くあるものについてご紹介します。
※個人的なおススメ度を5段階評価でご紹介します
財形貯蓄
・おススメ度:★★★
毎月の給与から一定金額が自動で天引きされて別口座に積み立てる制度です。
前回の投稿でもご紹介しましたが、強制的に給与振り込みがある口座とは別口座に貯蓄される仕組みが作れます。定期預金と同じで、簡単にお金を引き出したり解約する際には申請手続きなどが必要であるため貯蓄性が高いです。
【メリット】
・半強制的に貯金ができる
・給与から自動的に天引きなので、手間も掛からず、感情にも左右されない
・本当にお金に困ったとき・必要なときは解約・引き出しが出来る
【デメリット】
・手取りが減る
・結局は預金であり運用益(利子)が少ない(利子に税金もかかる)
貯金が出来るか出来ないかは、その人の性格や給与水準・生活水準によるので何とも言えないですが、自分の意志で貯金できる自信がなければ月5,000円~2万円程度でやってみることをおススメします。財形貯蓄制度がない場合や、会社指定以外の金融機関(ネット銀行などの利子が良い機関)で積み立てを行いたい場合は、自身で簡単に始められます。
ちなみに私は入社3年目になってまったく貯金出来ていないことに気づいて月5,000円の財形を始めました・・・(前回の投稿を参照ください)
企業型確定拠出年金(DC)
・おススメ度:★★★★★
公的年金(厚生年金や国民年金)とは別に、年金を積み立てる(正確には拠出する)仕組みです。
企業型と個人型があり、入社した会社で企業型確定拠出年金(DC)の仕組みがある場合にはこちらを利用することになります。毎月給与から一部の金額を積み立てて(拠出して)、60歳以降に年金として受け取るようになる仕組みです。
新入社員研修で説明があると思いますが、どういった仕組みか理解できない可能性は高いでしょう。基本給の一部がライフプラン手当とかライフプラン支援金のような名目になっている企業であれば、おそらく導入されています(信託銀行あたりが運用会社になっていると思います)。
このライフプラン手当は、全額給与として受け取ることもできますし、(先ほどの財形貯蓄のように)別口座に拠出する(その後運用する)ことができます。本来は財形貯蓄とは全く違う性質なのですが、あまり細かいことを考えると分からなくなるので、簡単にメリット・デメリットを見ておけばOKです。
【メリット】
・給与から自動的に天引きなので、手間も掛からず、感情にも左右されない
・拠出に回した金額は給与とみなされず、税負担の軽減が少ない
・株や債券などのファンドに投資して運用可能。また、運用益も課税されない。
【デメリット】
・手取りが減る
・60歳まで引き出しや解約が出来ない(あくまでも年金のための拠出)
こちらもメリット・デメリットを把握したうえで、可能であれば月に5000円~1万円を拠出すると良いでしょう。また、DCは拠出したお金を運用する商品を選べます。国内株式・国内債券・海外株式・海外債券・REIT・金(ゴールド)・保険や定期預金などの元本保証型など色々あります。
※株式や債券についてはマイナスになるというリスクもあります
確定拠出年金制度は、国が投資を推奨している制度なので、商品ラインナップは比較的安全なものが多いはずです。なお、おススメは以下のいずれかです。
①海外(世界)株式型のうち、インデックス型(ファンドの管理費用・信託報酬が低いもの)
②バランス型
③定期預金(元本保証型)
本当は①が最もおススメなのですが、元本保証がされないという不安は理解できます(先日のコロナショックでは一時的にマイナスになっていたこともあったでしょう)。どうしても不安な方は、一旦③にしておいても良いでしょう(ある程度貯まった段階で、別の金融商品を買い直したり、運用方法を変えることもできます)。投資系の書籍やブログなどで確定拠出年金に触れる場合は、③は推奨されないことが多いです(課税がないというメリットを生かせないため)。
ただ、後にも先にも自分が良く分からない商品を選ぶという選択は避けた方が良いです。騙されたと思ってやってみてというのは簡単ですが、それのみに左右されてしまうのは如何なものかなと思います。周囲の先輩などの意見を色々と聞いてみるのが良いのではないでしょうか
※私も最初は良く分からずに定期預金にしていましたが、ある程度貯まった段階で運用を見直しました。もし加入当時に戻れるなら迷わず「世界株式型100%」で運用します。
また、企業型確定拠出年金制度がない場合は、個人型確定拠出年金(iDeCo)にて積み立てることも可能です。仕組みはほぼ同様ですが、自身で証券会社や銀行で口座を開設して積み立てる必要があります。一方で、iDeCoの方が積立金額の幅や選択できる運用商品の幅は広いというメリットもあります
社員持株会(従業員持株会)
・おススメ度:★~★★★★★(その会社によって異なる)
こちらはおススメ度のブレ幅が広いですが、その理由は他と比べてリスクが高いからです。
「社員持株会制度」は、端的に言うと自社株を買うためにお金を積み立てる制度です。毎月給与から一定金額を社員持株会の口座(証券会社などが管理していることが多い)に積み立てます。
そして、持株会の入会者の積立金額に応じて、株式が分配される仕組みです(積立金全部が株式に変わる訳ではなく、株の分配が無い分は繰越金として現金でストックされます)。
【メリット】
・給与から自動的に天引きなので、手間も掛からず、感情にも左右されない
・企業によっては奨励金や補助金が出る(積立金額に対して5~20%など)
・株式に変われば、株価の上昇や配当金などの運用実績で+αの資産形成ができる可能性がある
【デメリット】
・手取りが減る
・株式に変わるため、株価が下がれば損になる可能性がある
・収入と資産形成が同じ会社資本に依存する
持株会には賛否両論あります。個人的に思う最大のデメリットは、収入と資産形成の両方を自身の会社に依存してしまうという点です。つまり、会社が倒産した場合は、「収入源である仕事を失う」+「取得した株式も紙切れに変わる」という結果になってしまいます。ちなみに、財形貯蓄や確定拠出年金の場合は会社とは関係ない金融機関の口座に預金しているだけなので、会社の業績に左右されず預金金額は補償されます。
一方で、会社の業績が伸びていけば株価も伸びて配当金も入ってきます。
以下の2点を判断材料にして、やるなら月5,000円~1万円から積み立ててみても良いと思います(持株会に加入しない判断もアリでしょう)。
①会社から補助金や奨励金が出るか
②今後の業績の伸びや安定が見込めるか
①については、仮に10%の補助金が出るということであれば「10%の利子や運用益が見込める金融商品があるか?」と考えてみてください(※1)。また、株式に変わればリスクはあると書きましたが、積立金のすべてが株式に変わるというケースは少ないはずです。反対に、株式に変わらないお金は現金としてストックされます(現金の部分は、会社が倒産しても資産として補償されます)
(※1)メガバンクの定期預金金利:0.002%(2021年4月現在)
そういった意味では検討する価値は十分にあると思います。②については何とも判断できないかもしれませんが、就職活動の頃、自分の会社を客観的に見ていた頃を思い返してみてください。また、入社後の周囲の先輩に話を聞いてみても良いでしょう。
余談になりますが、私の現在の資産において最も高い割合を占めるのは『「持株会の株式」+「持株会の繰越金」』になっています。1年目から10年以上積み立てていたこと、3年目以降は会社の業績も比較的好調で右肩上がりで株価も伸びたこと、毎年配当金が出てさらに積立が増えていること、などが理由として挙げられます。
私も新入社員当時は、あまりこうゆう制度や仕組みを知らないままでした。上述した持株会もいつも間にか資産形成されている状態でした。
ですから、現時点で詳しくなる必要はないかもしれませんし、特に意識したところで急にお金が増える訳ではありません。
まずは新入社員として仕事を覚えること・成長することに集中してください。そして、社会人生活を存分に楽しんでください。せっかく稼いだ給料の手取りが減りすぎると楽しめるものも楽しめません。
最悪、こういった制度を利用していることを忘れているぐらいの負担にならない金額で始めてはいかがでしょうか。
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