今日、仕事の打ち合わせで新入社員研修について検討する機会がありました。
最近はどの企業でも、内定者、新入社員、若手、管理職、経営層などの階層や事業部門・職種別の研修、あるいは社員任意参加型の階層や部署を超えた研修など多様化していますね。
また、受講形式も対面型、オンライン型、Eラーニングなど様々です。今回は、私も仕事で関わることが多い入社前後の研修について書きたいと思います。
新入社員研修
さて、研修内容はともかく、ほとんどの企業で何かしらの研修を実施していることになりますね。
私が入社したのは10年以上前ですが、その時代でも新入社員研修はありました。
ただし、内容はまったく覚えていません。
なぜこうなるのか・・・。または覚えていなくても良いものなのかどうか。
そして、そんな私が研修について書いて良いものか・・・(笑)
そんな感じでゆるーく見てください。
社員研修の位置づけ
先に記載した通り、大半の企業で新入社員研修が導入されています。また、採用担当をやっていると、学生から「入社後の研修はありますか?」「どのくらいの期間研修がありますか?」といった質問も良くあります。
従って「新入社員研修もやっていない会社」=「社内制度・社員教育がしっかりしていない会社(ブラック企業)だ」というレッテルを貼られる可能性が高いです。研修の有無の質問は、ある意味その会社を値踏みしている意図もあるでしょう。
また、新人を受け入れたる現場社員からよくある声として「基本的なマナーがなっていない」「PCスキルが物足りない」「働くマインドセットができていない」等があります。
従って人事部門には「もう少し教育研修してから配属して欲しい」という声は上がります。これも人事担当している人は共感いただけるでしょうが、人材に対する厳しい意見を受けるのは人事の宿命です。
(※心の声:じゃあお前が完璧に研修してみろよ!!!)
こういった社外の声と社内の声を踏まえれば、研修は実施した方が良いという結論に至るのは容易です。
本当に「社内外の世論を背景に研修をやるという結論が先にあって良いのか?」というのは核心ではあると思うのですが、今回は研修の是非という観点ではなく就活生やこの春新入社員になる方に研修について考えて欲しいと思います。
【就活生向け】研修は業務の延長という視点
当たり前のことですが、社員として受けなければいけない「新入社員研修」には給与が発生しています。つまり研修=「業務」な訳ですね。一方で、直接的な利益や生産を生みだしている行為ではなく、「学びの場」でもあります。ポジティブに捉えれば、お金を貰いながら勉強できる機会なわけなので、受講する側にとってはありがたい期間なはずです。ちなみに私は新入社員当時、「金貰って研修受けられるなんてラッキー。2~3か月ぐらい研修続いたら良いのに」なんて思ってました。(研修の内容は覚えてないのに)
ただ、そうも言ってられない大変な研修(私の知人の会社の新入社員研修は、5割の社員が逃げ出すとらしい)もあるようですが・・・
話は逸れましたが、私の考えは研修=業務です。
上述した「研修はどのような内容ですか?」「どのくらいの期間研修をやりますか?」と質問する学生は多いです。そして、大体一問一答で終わります。そういった質問で終わる学生にはこう聞き返したくなります。
「では、うちの営業職の仕事内容は知ってますか?」
「どのくらいの期間でエンジニアとして顧客の課題解決ができるようになるかイメージできますか?」
※実際には直接的には聞き返しませんが、聞き返したい気持ちはあります
この質問に答えられるなら問題ありません(実際には一言ですべてを説明するのは難しいですが、少なくとも自分なりの答えは持っていて欲しい)。研修よりも多くの時間を時間を割く実際の仕事の方を知っておいた方が良いはずです。
ただし、純粋な興味として知りたいことは質問するべきですし、入社直後に迎える研修のことを知りたい欲求は最もだとも思います。
ですから、研修について質問したその後が大事です。
学生:「新入社員研修はどういった内容ですか?」
人事:「電話対応、メールマナー、名刺交換、身だしなみなどのビジネスマナー研修を行います」
学生:「ありがとうございます。そこでお伺いしたいのですが、御社の営業の場合はどのような場面でビジネスマナーが重要になりますか?」
人事:「お客様は年配の経営者の方も多く、営業担当のビジネスマナーについて気にされる方は多いです。そういったお客様に信頼を得るためにもマナーは重要になります。」
学生:「なるほどそうなんですね。経営者の方に営業することもあるという点に興味を持ったのですが、そういった機会は結構多いのでしょうか?」
人事:「そうですね。新人のうちは中小企業を顧客にすることが多いので、経営者の方と商談したりプレゼンする機会は多いですね」
・・・・・
いかがでしょうか?きっかけは研修だったかもしれませんが、そこから仕事内容について深堀りできる機会になりますね。
研修の内容は業務の延長線上にあるはずで、そこから仕事のイメージを膨らませてみてはいかがでしょうか?
【新入社員向け】研修は業務の延長という視点
社員研修は人事部門が企画運営することが多いと思います。座学も多いですし、飽きることもあるでしょう。※この辺りは運営側の課題でもありますが
ただ、受け入れる現場側からは「基本的なマナーがなっていない」「PCスキルが物足りない」「働くマインドセットができていない」という意見があるという事実です。
この声を基に研修が行わているとすれば、
「基本的なマナーは身に着けてきてくれる(現場ではいちいち教えないよ)」
「PCスキルが物足りない(PC出来ないなら残業するか自分で勉強してね)」
「マインドセットができていない(ー社会人として心構えが出来ている前提で鍛えるからね)」
という現場の声でもあります。現場が、研修を業務の延長線上に捉えている裏返しですね。
一般的には「研修が充実している会社=丁寧に教育してくれる会社」という会社イメージかもしれませんが、現場の声を踏まえて研修を実施しているのであれば、研修を終えた後の現場では新入社員に求められるハードルは高いかもしれませんね。
必要以上に研修に力を入れる必要はないと思います(研修はゴールではなくプロセスなので)。ただ、せっかく受けるのであれば、「その研修をどのように業務に生かすのか?」「生かすためには+αで何を学ぶ・知る必要があるのか?」を考えてみると良いかもしれませんね。
今回は新入社員研修という観点で書きました。所謂、社員のスキルアップやキャリアアップ向けの任意参加型研修や、研修の枠組みに入らない研修も増えており、すべての研修に当てはまる考えではないと思います。
私の考えはあくまでも全員必須で受けるような研修に限りますが、研修=業務という観点は就活生・新入社員・現場社員・人事部門・会社が共通認識として持っておいて欲しいと思う今日この頃です。
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